2008-12-13

innocentの試み

フランスで大人気のinnocentというフルーツジュース。2.5ユーロとちょっとお高め設定なジュースブランドです。写真のはフランボワーズ×ミュール(ブラックベリー)。他にはマンゴー×にんじん等フルーツ100%の濃厚ジュースで、乾燥気味なお肌にもビタミンが効く感じ。徹夜続きの今週、近所のmonop'(モノップと言ってスーパー、モノプリのオシャレ姉妹店)へinnocentを求めに行くと、可愛いニット帽を被っているじゃあーりませんか!!!可愛い。。。なんと日本のコンビに置いてありそうな、フランスでは珍しいオマケ付き商品に変身。ん~このブランドのコトだし何かあるな思いタグを読むと、やはりっ!なんでもtricothon(トリコットン)というキャンペーンで、“この冬の寒さから生活が困難な高齢の方々を守るために、商品1点に付き50centが寄付されます”だそうな。tricothonは恐らくtricotons=編みましょう、というメッセージから。とても温かくて優しさを感じるキャンペーンです。CSRが会社の基本理念を支えている今日この頃、フランスでは益々チャリティー活動に力を入れるブランドが増えています。日本人が大好きな“おまけ付き商品”にも可愛いだけではない、社会に貢献する何かメッセージを持たせればいいのに。日本人の日常生活の中での意識改革にも繋がるし、いかがかしらん?
しかし帽子一つ選ぶのに“水色か赤か。。。ピンクも捨てがたい!”と、陳列棚の前で悩んでいた私はやっぱり日本人。いつも以上に美味しく感じたinnocentです。

innocent
http://www.innocent.fr/tricothon/

2008-12-06

Blue is the new orange

冬のパリには青が似合う。エコに力を注ぐパリ市の試みは、今までの豆電の淡いオレンジ色をLEDに変えること。いまやエッフェル塔からサントノレ通り近くの小さなパッサージュまで全て青色で統一。去年からのこのライトアップ、少し冷たい印象だったのが今ではすっかりパリの定番。歴史ある伝統的な冬景色はウィーンなどの歴史都市に任せたぞ!といったトコ。幻想的な雪世界のようで、現代的なパリのイメージを確立しています。最初は批判的だったパリジャンたちもすっかり慣れて『エコでいいよね』なんて声も。エッフェル塔建設も初めは非難されたワケだし。。。この街は、まず批判してから徐々に受け入れて行くと言ったスタンス。保守的なようで意外と冒険心のあるパリの人々。ゆっくり、でも確実に。伝統と革新を上手く融合させて行く都市計画の秘訣かも知れません。

2008-12-04

ひといき



ホッと一息つきたい時のお供はコチラ。お抹茶にマロングラッセ。
お茶碗は最近どっぷりと浸かっている源氏物語に由来する
源氏香の『松風』のモチーフ。

La Maison du Chocolatのマロングラッセは絶品。
甘すぎないコーティングにホロっと割れて
口溶けするまろやかな栗。

試食用にyokoというお紅茶風味のチョコを頂きました。
そんなちょっとした心遣いが嬉しい12月の夕方。

2008-12-03

プラダは芸術品か?

アートとブランドの境目が無くなって来ている今日。この関係は村上隆とマーク・ジェイコブスのコラボレーションから始まったと言われています。現代アートの父マルセル・デュシャンは『全ての美術館がデパートとなり、全てのデパートが美術館となる日が来る』と予言していました。お見事!!まさに21世紀はアートがマーケティングされ、ブランドがアート化するという時代。でも昔のルネッサンス時代は権力の象徴としてアート作品が有名画家に特注されていたワケだし、現代のリッチッチが皆現代アートに情熱を注ぐのもそんなに驚くべきコトではないのですね。歴史は繰り返されるわけです。そんなアート×ブランドの面白い関係を紐解き、分析する授業での小論文試験のテーマがこちら。
『プラダは芸術品か?』
悩みぬいて考えた挙句の果て、日本人の芸術品を日常生活に取り入れるという視点からOui、芸術品であると導き出した結論が先生から大絶賛。20人中3位という素晴らしい結果が!!!なので記念にパチリ(笑)
先生が書いて下さったオレンジの色鉛筆のコメント、あまりに美しいフランス語なので額に入れて飾りたい一品です。
プラダのバッグは女性にとって、人生に於いて最も大切な要素、機能性の中にシンプルさとエレガンスを讃えた革命的なモノ。そう、プラダの世界観こそが芸術品と言えるのです。

Sacra di San Michele

San Micheleをフランス語読みするとSaint Michel。モン・サン・ミッシェルと何処か似ているこの僧院。
ベネディクト派の総本山としてトリノ盆地からフランスに抜けるスーザ渓谷の入り口の狭~い谷を見下ろしています。13世紀には140もの僧院を傘下に収めていたというトップ・オブザ・トップ僧院。死者の階段と呼ばれる心臓破りの大階段を上がるとロマネスク・ゴシック様式の教会に辿りつきます。目前に広がる360度のパノラマは溜息モノ。晴天の日曜午前に訪れたというだけあって身も心も浄化!

2008-12-02






Torino郊外のピエモンテワインの名産地Langhe地方(ランゲ)へ遠出。目的は美味しいと評判のリストランテでのランチ!栗にワインにへーゼルナッツ、白トリュフと、秋の味覚がたっぷりのピエモンテ州。ミシュランタイヤの『タイヤを使用させるために地方のレストランガイドで人を移動させよう!』というミシュランガイド戦略を思い出しました。フランス人と言いイタリア人と言い、美味しいモノを求めて旅をする。素敵です。まずは村々を散策して、秋のひんやり暖かい陽射しを浴びながら、田舎の匂いに癒され。。。お腹をすかせていざっ、Trattoria della Postaへ。ワイン畑の真ん中に建つ昔の納屋を改装したレストラン。家庭的な温かい内装に洗練されたお料理の数々!こちらはポルチーニ茸のタリオリーニ!!絶品でございました。食卓を囲むこと5時間。ランチのはずがすでにお夕食の時間。。。本当の意味でのスローライフを満喫しないとね。
Trattoria Della Posta
LOC.S. ANNA 87
Monforte d'Alba(Cuneo)

2008-11-29

Caffè Michelin



あの街のあのカフェにもぅ一度行きたいなぁ・・・と想うと旅行に行きたくなります。そう、ヨーロッパのカフェ文化は各都市の大切な価値基準なのです。カフェ・ミシュランと称したカフェ巡りが趣味の私。実はここトリノは、洗練されたカフェ文化を誇るイタリアの代表都市なのです。今回の一番のお気に入りはPalazzo Madama(マダーマ宮殿)の中にあるMuseo Civico d'Arte Antica(中世美術館)の所謂ミュージアムカフェです。流行の美術館内のカフェなのですが、大きなシャンデリアに窓からは秋のもやがかった光。観賞した後にソファにホッと座ってふと天井を見上げると、トリノの秋空色、ブルーグレーのフレスコ画が広がります。今年初のマロン・グラッセに可愛いプティ・フールを頂いて、窓を覗くと遠くにはアルプスの山々が。このトリノの景色が美味しいカフェに更に星を一つを足すのでした。

Caffè Madama
Museo Civico d'Arte Antica
Piazza Castello 10122 Torino

2008-11-28

Sono Torinese

つかの間の休息を楽しみにイタリアの北西部、ピエモンテ州の州都であるトリノへやって参りました。
2006年にオリンピックを開催して以来街に活気が溢れているトリノ。街の東部は丘になっておりピエモンテ産のワインの産地、北西部にはアルプスが連なり北側にくっきりと見えます。これはPiazza Castello(カステッロ広場)のPalazzo Madama(マダーマ宮殿)から屋上からのアルプスに映える淡いピンクの夕日。この宮殿、今は素晴らしい中世美術館になっています。元々サヴォワ公国だっただけに気品ある佇まいのトリノ、イタリアン・バロック様式が美しい街並みを造っています。

*Sono Torinese=私はトリネーゼ

2008-11-23

How to be THE parisien?


まさに冬のパリジャンを象徴しているこのフレーズ!
Rienとは何もという意味。

革ジャンにマフラー巻いてDieselのデニムにLongchampのバッグ持って
少しふてくされた顔でカフェの外に出て

"Bah j'aime rien quoi, jsuis parisien!"と言い

タバコに火をつけるパリジャンが目に浮かびます。

パリの大学の典型的な生徒その1(笑)

9区の宝石箱

パリの素敵なアドレスをご紹介。9区のNotre-Dame de la Lorette教会裏に佇むコチラのお店は"Les Cakes de Bertrand"という雑貨屋さん。元々はサロン・ド・テとしてスタートしたお店なだけに名前は『ベルトランのケーキ』。所狭しとお洒落な小物が並ぶ店内は、"そうなの!こんなお部屋に住みたいのよっ!"と想わせてくれる内装。まるでコレットのシェリに出て来そうなブドワール的空間(因みにブドワールとは昔の女性の寝室・お化粧部屋のコトで、羽根が付いた香水瓶とか帽子とか、素敵な壁紙と重厚なカーテンに囲まれたお部屋のようなモノ)1950年代のモード写真をバッグにコラージュしたり、1920年代のエッフェル塔の絵のノートだったり、こぅ見事に好きなモノをキュっと詰めてくれた宝石箱のようなお店なのです。オールドローズの花柄や幾何学模様の壁紙、金箔で縁取られた華奢な椅子に小さなクリスタルのシャンデリア。確かに豪華ではあるけれども、どこか懐かしくなるような、そんな古き良き時代のパリが見つかります。

因みにベルトランさんの作るケーキは今ではMusée de la vie Romantique(ロマンチシズム美術館)にて、気候の良い4月~10月に頂けるとか。お庭のバラが美しい6月がオススメです。

Les Cakes de Bertrand
7, rue Bourdaloue
75009 Paris
01 40 16 16 28

2008-11-22

Les couleurs sont magiques

色の祭典はまだまだ続きます。夜は大人のためのパーティー。ピンクとオレンジに身をまとった各界の著名人が招待され次々と到着。ライトアップされたテュイルリー公園は美しいの一言。エントランスで受け取った小さなランプを片手に光の小道を辿って会場へ。作家さんもアーティストの皆さんも魔法がかった公園に目を奪われ、子供のような発見と幸せたっぷりの笑顔。パーティーはLenotreの高級ビュッフェにシャンパンはLouis Roederer、DJは世界のMartin Solveigが担当。もう完璧です。パリの社交界がここに!

Les enfants sont des anges



そしてパリの小学校から400人の子供たちが到着!!!M.A.Cのシャドーを顔に塗って、色とりどりのTシャツを着て皆自分の権利を守るための戦いに備えてきました。映画にダンスそしてLenotreが用意したお洒落なおやつビュッフェを皆満喫。心もお腹もいっぱいの最高の笑顔を見せてくれて、無邪気な姿に癒されました。

子供たちは天使です。

La Fête de la Couleur

La Fête de la couleur とは『色のお祭り』のコト。11月20日はユニセフの子供の権利の日でした。そしてこの日のためにHermes、Unicef、M.A.C、その他大企業が協賛しあって第一回目の色の祭典がテュイルリー公園にて開催。インドのお祭りにヒントを得たのだとか。今年の色はピンクとオレンジ。流石フランス人のセンス。こちらはパリの小学校から子供たち400人を迎えてるためのパーティー会場。インド風のクッションを敷き詰めて準備万端! http://lafetedelacouleur.com

Un petit bonjour de Paris

Bonjour!!
"Plus haut que le ciel de Paris"とは
パリの空よりも高くという意味。
いつかそれだけ高く飛べるよう、
パリで学んで、パリを感じて。
五感を磨くパリ生活。
そんなパリを少しずつお届けして行きます